サプリメントまめ知識

ノコギリヤシは前立腺肥大に効くのか?

ノコギリヤシ(saw palmetto)の果実の抽出液は、前立腺の病気を軽減させる効果がある、として、古くからサプリメント(補助栄養食品)として利用されている。とくに、ヨーロッパでは、医師が前立腺肥大の患者にノコギリヤシを患者に勧めている、という。果たして本当に有効なのかを調べた研究が、米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」最新号に掲載された。研究を行ったのは、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のスティーブン・ベント博士らで、前立腺肥大と診断された男性225人を選び、2つのグループに分けた。そして、一つのグループに、ノコギリヤシの抽出液169ミリグラムを、1日に2 回与え、残りに偽薬を与えた。偽薬は、ノコギリヤシの抽出液の、独特の強烈な味とにおいに似せた液体をつくって与えた。本人はもちろん、医師など周辺の人たちにも、だれが本物を与えられ、だれが偽薬を与えられたかわからないようにした。こうして1年経過後、患者を診断したところ、ノコギリヤシを与えた患者と偽薬を与えた患者とでは、病状に大きな違いはなく、結局、この試験に関するかぎり、ノコギリヤシは効かい、ということになった。しかし、研究者たちは、これでノコギリヤシの効用に関する結論がでた、ということではなく、患者に与えた抽出液の量、回数、与えた期間などを変えれば、ノコギリヤシが前立腺肥大に有効である可能はある、と言っている。また、ノコギリヤシのどの成分が前立腺肥大に有効なのかまだわかっていないので、別の成分を調べる必要もある、と研究者たちは言っている。

 

カルシウムとビタミンDで老人の腰骨骨折を予防

サプリメント(補助栄養食品)に関する、かつてない大がかりな調査研究で、カルシウムとビタミンDの組合せで、高齢女性が腰骨を骨折する割合が、約 3割減少し、予防高価があることがわかった、と2006年2月16日発売の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」で発表された。この研究は、米連邦政府の肝いりで行っている、全米規模の「女性健康イニシアチブ」(Women Health Initiative )と言う名前の調査の一環で、50歳以上79歳までの女性、3万6282人を対象に行われた。被験者を2つのグループに分け、一つのグループには、毎日 1000ミリグラムのカルシウムと、400国際単位(international unit)のビタミンDを与えた、残り半数には、偽薬を与えた。こうして、約7年経過後、調べたところ、被験者全員の腰骨の骨密度は、カルシウム・ビタミンD組は1%アップし、腰骨骨折のリスクは、12%減っていた。しかし、腰骨を折りやすい60歳以上の被験者についてみると、カルシウムとビタミンDを飲んだ人たちの腰骨骨折のリスクは21%減だった。さらに、これらのサプリメントを、言われた通り忠実に飲んだ人についてみると、腰骨骨折のリスクが、29%と約3割も少なくなっていた。ただし、カルシウムの摂取によってか、じん臓結石が増えていた。この結果について、この研究のリーダー、オハイオ州立大学のレベッカ・ジャクソン博士は、「とりわけ、60歳以上の女性は、骨の健康のために、そして、腰骨骨折の予防のために、サプリメントのカルシウムとビタミンDを取り込むことを考えてもいいだろう。じん臓結石ができやすくなる、という問題があるが、そのプラスとマイナスを天秤にかけると、骨折予防のメリットの方が断然大きい」と話している。統計によると、アメリカでは、閉経後の女性のざっと1000万人が、骨粗鬆(しょう)症にかかり、30万人が腰骨骨折を起こしている。なお、この研究では、カルシウムとビタミンD が、腰骨骨折以外の骨折予防に有効である、という結果は出なかった。また、以前、カルシウムが大腸がんを予防すると言う研究発表があったが、この研究では、そういうことはなかった、と研究者たちは報告している。

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